新世代の才能と、
日本屈指の実力派スタッフ・キャストが集結し、
鮮やかに描き出す、心弾む青春ファンタジー

「夜は短し歩けよ乙女」、「有頂天家族」など、数々のベストセラー作品をもつ森見登美彦の「ペンギン・ハイウェイ」(角川文庫刊)。少年の一夏の成長を独特の世界観で瑞々しく描き、多くのファンに支持され続けている作品が、気鋭のアニメーション スタジオ・スタジオコロリドにより、この夏アニメーション映画として生まれ変わります。

監督は、大学在学中に発表した「フミコの告白」(09年)で国内外の賞を多数受賞し、 劇場デビュー作品となる短編アニメーション『陽なたのアオシグレ』(13年)でも第17回 文化庁メディア芸術祭にてアニメーション部門の審査委員会推薦作品に選出される など、アニメーション界で今最もその才能に注目が集まるクリエイターの一人、石田祐康。 また、キャラクターデザインを、『台風のノルダ』(15年)で第19回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞を受賞した新井陽次郎が担当します。

脚本は「四畳半神話大系」(10年・CX)や『夜は短し歩けよ乙女』(17年)等、森見作品の映像化作品を数々手掛け、昨年第61回岸田國士戯曲賞を受賞した上田誠(ヨーロッパ企画)。
さらに、音楽は、蜷川幸雄演出作品をはじめ多くの舞台を担当し、演奏活動も行うなど多彩な活躍をみせる阿部海太郎が手掛けます。

声の出演として、主人公アオヤマ君役に、オーディションで役を射止めた若手 女 優・北香那。 今回がアニメーション映画初参加となります。そして無邪気で明るい一面と、ミステリアスな雰囲気を併せもつ“お姉さん”を、第41回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞に輝いた演技派女優・蒼井優が演じます。
アオヤマ君のクラスメイトを、人気声優の釘宮理恵と潘めぐみらが、さらにアオヤマ君のお父さん役に西島秀俊、ハマモトさんのお父さん役に竹中直人と、豪華名優たちが脇を固めます。また、主題歌は宇多田ヒカルが担当。本作のための新曲「Good Night」を書き下ろしました。

無限の可能性を秘めた少年の瞳を通して描かれる、“果てしない世界の謎”と“冒険”。 新世代の才能と、日本屈指の実力派スタッフ・キャストが集結し、鮮やかに描き出す “心弾む青春ファンタジー映画”が、この夏誕生します。

少し不思議で、
一生忘れない、あの夏が始まる。

  • 小学四年生のアオヤマ君は、一日一日、世界について学び、学んだことをノートに記録している男の子。利口な上、毎日努力を怠らず勉強するので、「きっと将来は偉い人間になるだろう」と自分でも思っている。そんなアオヤマ君にとって、何より興味深いのは、通っている歯科医院の“お姉さん”。気さくで胸が大きくて、自由奔放でどこかミス テリアス。アオヤマ君は、日々、お姉さんをめぐる研究も真面目に続けていた。

    夏休みを翌月に控えたある日、アオヤマ君の住む郊外の街にペンギンが出現する。街の人たちが騒然とする中、海のない住宅 地に突如現れ、そして消えたペンギンたちは、いったいどこから来てどこへ行ったのか……。ペンギンヘの謎を解くべく【ペンギン・ハイウェイ】の研究をはじめたアオヤマ君は、お姉さんがふいに投げたコーラの缶がペンギンに変身するのを目撃する。ポカンとするアオヤマ君に、笑顔のお姉さんが言った。

    「この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか?」

  • 一方、アオヤマ君と研究仲間のウチダ君は、クラスメイトの ハマモトさんから森の奥にある草原に浮かんだ透明の大きな 球体の存在を教えられる。ガキ大将のスズキ君たちに邪魔を されながらも、ペンギンと同時にその球体“海”の研究も進めて いくアオヤマ君たち。やがてアオヤマ君は、“海”とペンギン、そしてお姉さんには何かつながりがあるのではないかと考えはじめる。

    そんな折、お姉さんの体調に異変が起こり、同時に街は 異常現象に見舞われる。街中に避難勧告が発令される中、 アオヤマ君はある【一つの仮説】を持って走り出す!

    果たして、 お姉さんとペンギン、“海”の謎は解けるのか― !?

監督石田祐康
1988年生まれ、愛知県出身。愛知県立旭丘高等学校美術科に入学。在学中にアニメーションの制作をはじめ、2年生の時に処女作「愛のあいさつ-Greeting of love」を発表。京都精華大学マンガ学部アニメーション学科に進学し、09年に発表した自主制作作品「フミコの告白」は、ぐいぐいと惹きこまれるスピード感と圧倒的なクオリティで話題に。第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞、10年オタワ国際アニメーションフェスティバル特別賞、第9回東京アニメアワード学生部門優秀賞など数々の賞を受賞。11年に同大学の卒業制作として発表した「rain town」も第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞などを受賞し、2年連続の受賞となった。
13年、劇場デビュー作品となる『陽なたのアオシグレ』を発表。監督・脚本・作画を務めた本作は、シンプルなストーリーながら疾走感あふれる映像が話題となり第17回文化庁メディア芸術祭にてアニメーション部門の審査委員会推薦作品に選出された。14年にはフジテレビ系「ノイタミナ」の10thスペシャルアニメーション「ポレットのイス」を制作。本作で劇場長編作品監督デビューを飾る。
キャラクターデザイン新井陽次郎
1989年生まれ、埼玉県出身。日本工学院八王子専門学校でアニメーションを学ぶ。08年にスタジオジブリ入社。『借りぐらしのアリエッティ』(10年)、『コクリコ坂から』(11年)、『風立ちぬ』(13年)などにアニメーターとして参加。12年にスタジオコロリドに移り、『陽なたのアオシグレ』(13年)でキャラクターデザイン・作画監督、アートプロジェクト「Control Bear」のPV「WONDERGARDEN」で監督を、フジテレビ系「ノイタミナ」の10thスペシャルアニメーション「ポレットのイス」でキャラクターデザイン・アニメーションディレクターを務める。15年に公開し、臨場感あふれる映像で話題になった短編映画『台風のノルダ』では劇場作品初監督を務め、第19回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で新人賞を受賞。TVCMでは「マルコメ」や「パズル&ドラゴンズ」なども監督。他に、児童書や小説の装画・挿絵のイラストも手掛けている。
脚本上田 誠
1979年生まれ、京都府出身。劇作家、演出家、構成作家。創作のベースを京都に置きながら、作品を全国に発信している劇団「ヨーロッパ企画」の代表であり、全公演の脚本・演出を担当している。主な作品として映画『サマータイムマシン・ブルース』(05年)、『曲がれ!スプーン』(09年)、テレビ「ストリートワイズ・イン・ワンダーランド-事件の方が放っておかない探偵-」(18年・CX)おぎやはぎ×かもめんたる×ヨーロッパ企画が手掛ける「雨天中止ナイン」(14年・TX)、舞台「昭和島ウォーカー」(08年)、「芝浦ブラウザー」(11年)がある。14年第32回京都府文化賞奨励賞受賞。17年「来てつかるべき新世界」で第61回岸田國士戯曲賞を受賞。18年、初めて舞台化された「続・時をかける少女」が高く評価されている。「四畳半神話大系」(10年・CX)、『夜は短し歩けよ乙女』(17年)に続き、森見作品の映像化を手掛けるのは本作で三作目となる。
音楽阿部海太郎
1978年生まれ、埼玉県出身。作曲家。東京藝術大学と同大学院、パリ第8大学にて音楽学を専攻。自由な楽器編成と親しみやすい旋律、フィールドレコーディングを取り入れた独特で知的な音楽世界に、多方面より評価が集まる。蜷川幸雄氏に見出されその劇音楽を数多く手掛けたほか、様々なクリエイターとの作品制作など幅広い分野で作曲活動を行う。現在放送中の「日曜美術館」(Eテレ)のテーマ曲や、「京都人の密かな愉しみ」(BSプレミアム)などの音楽を担当。17年には「百鬼オペラ 羅生門」(インバル・ピント&アブシャロム・ポラック演出)で作曲・音楽監督を務めた。これまでに5枚のアルバムを発表。劇場長編アニメーション作品への参加は本作が初めてとなる。

studio Colorido

スタジオコロリドとは

2011年設立。
ショートアニメ「フミコの告白」で第14回文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した石田祐康と、スタジオジブリ出身の新井陽次郎を中心に20代の新進気鋭のクリエイターが集まり、デジタル作画アニメーションながらも繊細かつ温かみのある表現を追求。

2013年『陽なたのアオシグレ』で石田祐康が劇場監督デビュー。
18分程の短編で10館の限定公開ながら、その力量と将来性が高く評価される。
Perfumeの楽曲とコラボレーションを行ったYKKのショートムービーなど、各方面からのコラボレーションのオファーが絶えない注目のスタジオ。
2015年には新井陽次郎が同じく短編『台風のノルダ』で劇場アニメーション監督デビュー。
その他、大ヒットゲームアプリ「パズル&ドラゴンズ」のCMや、児童書籍のイラストなど、スタジオコロリドの強みである普遍的ながらもどこか現代的な新しさを感じるビジュアルイメージはアニメ業界の垣根を越えて活躍の場を広げている。

studio Colorido

原作森見登美彦

1979年生まれ、奈良県出身。京都大学農学部卒業、同大学院修士課程修了。2003年、在学中に執筆した『太陽の塔』で第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で第20回山本周五郎賞、10年『ペンギン・ハイウェイ』で第31回日本SF大賞を受賞。同年にアニメ化された『四畳半神話大系』(フジテレビ系「ノイタミナ」他にて放送)は、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞をTVアニメとして初受賞した。他の著書に『【新釈】走れメロス 他四篇』、『有頂天家族』シリーズ、『恋文の技術』、『夜行』などがある。

著者 : 森見登美彦
発売 : 単行本・2010年5月 文庫・2012年11月
出版 : 株式会社KADOKAWA
受賞 : 第31回(2010年)日本SF大賞受賞

主題歌「Good Night」

作詞・作曲・編曲 宇多田ヒカル (EPICレコードジャパン)

宇多田ヒカル/シンガー・ソングライター

1983年1月19日生まれ。
1998年12月9日にリリースされたデビューシングル「Automatic/time will tell」はダブルミリオンセールスを記録、15歳にして一躍トップアーティストの仲間入りを果たす。 そのわずか数か月後にリリースされたファーストアルバム「First Love」はCDセールス日本記録を樹立。いまだその記録は破られていない。
以降、アルバムはすべてチャート1位を獲得。2007年にはシングル「Flavor Of Life」がダウンロード世界記録を樹立。
2010年に「人間活動」を宣言し一時活動休止期間に入ったが、2016年4月に配信シングル「花束を君に」「真夏の通り雨」のリリースによってアーティスト活動を本格始動する。2016年9月に発表した6枚目のオリジナルアルバム「Fantôme」は自身初のオリコン4週連続1位や全米のiTunesで3位にランクイン、CD、デジタルあわせミリオンセールスを達成す るなど、国内外から高い評価を受けた。2017年3月にEPICレコードジャパンにレーベル移籍。デビュー20周年を迎える2018年、6月27日に7枚目となるアルバム「初恋」を発売するほか 11月~約12年ぶりとなるコンサートツアーも予定。

[ CD情報 ]
7thアルバム「初恋」
6月27日(水) 発売
通常盤 ESCL-5076
価格 : 3,240(税込) 3,000(税抜)
宇多田ヒカルオフィシャルサイト

当ウェブサイトでは、サイト運営・管理の為にクッキーを使用しています。
詳細は、プライバシーポリシーをご確認ください。

トップにもどる